エンジニアがアウトプットするメリットとは?

こんにちは、LAPRASの北山です。

エンジニアのみなさん、アウトプットしてますか?

「エンジニアはアウトプットが大事!」などと耳にすることはよくあると思いますが、
実際にアウトプットすることでどんなメリットがあるんでしょうか?

今回は100日連続毎日記事投稿を達成したこともある北山が、エンジニアがアウトプットするメリットについてお話しようと思います。

メリット1:自分の知識や学びがより深くなる

アウトプットするためにはなるべく正確な情報を発信したいです。
となると、ちょっと調べ物をしていてわかったことや知識として曖昧な部分は追加で調べたり裏を取ったりしてから情報としてまとめることになります。

私が考えるアウトプットする最大のメリットがここで、アウトプットすることで自分の知識や学びがより深いものになります。
自分で使うだけなら表面的にわかったつもりになるだけでよかったことも、外に情報として発信するため=人に説明するためにはより詳細まで調べた上で情報としてまとめることになります。

この行為のおかげで勘違いしていたことやわかった”つもり”になっていただけのことが自分でもより深く理解することにつながることがとても多いです。

例えば、私が JavaScript の Fetch API についての記事を書いたときは、Fetch API の仕様について改めて調べてから記事を書きました。

「Fetch API はネットワークエラーに遭遇したときに reject になる」ということ自体はGoogleなどで検索すればすぐわかることですが、なぜそういう動作になるのかは MDN などで仕様を調べ直すことでより理解が深まります。

このように、記事としてまとめるために裏をとる、という行為が自分でもより深く理解することにつながると考えています。

メリット2:自分が今まで調べたことのデータベースになる

エンジニアをやっていると「これ昔やったことあるけど忘れてしまったな……」なんてことはありませんでしょうか? 私はよくあります。

そんな時、継続してアウトプットしていると過去の自分がまとめてくれていたりして思い出したり調べなおしたりする手間が格段に楽になることがあります。
Googleで検索していると一番詳しい情報が自分の記事だった……なんてことも出てきます。

つまり、自分のアウトプットがそのまま自分自身が今まで調べたことのデータベースになっているのです。

調べたことをSlackで同僚に話たり手元のメモに書き溜めているがアウトプットまではしていない……という方はぜひそれをベースにアウトプットしてみてはいかがでしょうか。

メリット3:反応がもらえると嬉しい

アウトプットしているといろんな反応をもらえるものです。
QiitaのLGTMやzennのいいね、記事へのコメントやTwitterでの反応、はてなブックマークでのコメントなど。勉強会などに登壇すると参加者と発表内容について話に花が咲くこともあります。
中には否定的なコメントが来ることもありますが、それはそれで自分が勘違いしていたり間違って認識していたことが訂正できるチャンスであったりもします。

自身のアウトプットに反応があると、素直に嬉しいものです。

メリット4:個人ブログなどではアフィリエイト報酬が発生することもある

これはなかなか簡単に達成できるものではなく、私自身も実現できているものではないので詳しくは書けないのですが、個人ブログでアフィリエイト報酬を得ている人も中にはいるようです。

私の話をすると、アフィリエイト報酬ではないですがzennの記事にサポートがついたことがあります。
金額によらず自身のアウトプットに対して対価をいただけるということはとても嬉しいことだなと感じました。

メリット5:転職時のアピールポイントになることがある

アウトプットをすることでただちに年収が上がるようなことはなかなか難しいですが、継続してアウトプットをしていることで転職時のアピールポイントになることがあります。

「企業はLAPRASポートフォリオをどう見ているのか?前編」の記事にもあるように、例えば「LAPRAS SCOUT」でスカウトを送る企業はLAPRASポートフォリオに紐づいたアウトプットをみて「どういう考え方をするのか」「どういう調べ物をするのか」という人となりを調べる情報のひとつに使います。
自身のアウトプットをみた企業からスカウトをもらえるチャンスになるのです。

また、継続的にアウトプットされている方は界隈でもよく知られた方になったりします。
私が以前働いていた職場にとても発信力の高い人が転職してきた時は「あの〜さんが弊社に!」と、とても盛り上がったことを覚えています。

著名な方が入社されるとSlackでも話題になるのでコミュニケーションが増えますし、組織として抱えている技術的な課題でその方が得意な分野については「ぜひお任せしたい」という声が社内からも大きく上がるため、入社後早期から活躍してもらえることにも繋がりました。


ここまではメリットについてお話ししましたが、
いろいろなメリットがある一方で、もちろんデメリットもあります。

デメリット1:記事やスライド、SNSは文章を書くことが苦手だと苦痛

エンジニアのアウトプットの代表的なものにQiita,zennやブログの記事、TwitterなどのSNSなどがあります。

これらは文章によるメディアなので、単純に文章を書くことが苦手な人には書くことそのものが苦痛だという問題があります。文章を書かないといけないのに文章を書くことが苦手だと辛いのは当然です。

文章は書き始めるまでが苦痛であり、書き始めれば意外と筆は進むものですが、そうと分かっていてもなかなか書き始められないという方もいるでしょう。

書き始めるコツとしては、最初はメモ書き程度でもいいので簡単に下書きをしてみることです。
下書きがあることで、何日かに分けて加筆修正していたら記事として仕上がったという経験が私自身もよくあります。

また、最近ではYoutubeなどの動画メディアで発信する人も増えてきていますし、LT大会などライトな発信の場であれば用意するスライドも少なくて済んだりするのでそういう文章以外のアウトプットの方法にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

デメリット2:時間がとられる

これも当然なのですが、アウトプットするには何をやるにしても時間が必要です。
私自身も記事を書いたりするのでわかるのですが、簡単な記事でも30分〜1時間、画像なども用意してしっかりした記事に仕上げるには2〜3時間ほどかかることもあります。
私は朝起きてから仕事を始めるまでの時間や業務後、土日などに記事を書いているのですがその時間があれば趣味に使いたいという方もいるでしょう。
アウトプットするには時間を使う必要がある。ここは私自身もジレンマを抱える部分です。

とはいえ、アウトプットを継続しているとメリット1〜5に挙げたような自分への「ご褒美」が待っていることも期待値として実感できるものです。
アウトプットは継続していくことで、段々と時間がとられることそのものが気にならなくなってくる、むしろ記事を書いている時間が楽しいと私は感じています。

デメリット3:ただちに年収などが変わるわけではない

会社の技術ブログに寄稿したりするのであれば、その行為自体が評価されて給与アップにつながることはあるかもしれせん。
しかし、基本的に個人としてのアウトプットでただちに年収アップにつながるというわけではないです。

デメリット2でも書きましたが、何かしらのアウトプットを行うには時間を使うことが必要なので、同じ時間を使うのであれば現職で評価対象となっていることや趣味に時間を使いたいという考えもあると思います。

しかし短期的には収入に影響がなくても、メリット5で書いたように転職時のアピールポイントになることで転職時の年収アップに繋がったりすることがあります。
エンジニアの年収が転職時に大きく上がることは珍しいことではないため、アピールポイントは多い方が自分を売り込みやすいと感じていますし、私自身も過去に転職した際にアウトプットを評価された経験があります。

まとめ

今回は「エンジニアがアウトプットするメリットとは?」について、デメリット/メリットをまじえてお話ししました。

継続的にアウトプットを続けることはなかなかに大変なことですが、その大変さやデメリットを加味しても得られるメリットがたくさんあります。

この記事を読んで「自分もやってみよう」と思った方は、ぜひ今からアウトプットを始めてみて下さい。

また、LAPRAS では登録ユーザのWeb上の「公開している日常的なアウトプット」を自動的に収集し、LAPRAS ポートフォリオを生成しています。

LAPRASポートフォリオを見た企業から興味通知/スカウトが届くこともありますので、ぜひ LAPRAS に登録して自分自身の LAPRAS ポートフォリオを確認してみてください。

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