【フロントエンドエンジニアとして入社】「アウトプットの可視化が自信やモチベーションに繋がる」エンジニア転職インタビュー

今回はLAPRASを通じたスカウトによって転職された松原さんにお話を伺いました。

プロフィール

グロービス株式会社 松原 元気 さん

1994年生まれ。長崎県の工業高校卒業後に株式会社東芝へ入社。独学でプログラミングを学び、22歳で未経験からエンジニアに転向。ドリコム、グリーでのゲーム開発、DeNAでのフロントエンド開発を経て、2021年4月よりグロービス株式会社にLAPRAS経由のスカウトで転職。グロービス学び放題、GLOBIS Unlimited、グロービス経営大学院ナノ単科の開発を担当している。

実績がない中、エンジニアとしてもがいた日々

ーー現職についてかんたんに教えてください。

現職はグロービス株式会社で、フロントエンドとして昨年の4月から11月まで「グロービス学び放題/GLOBIS Unlimited」というwebサービスやアプリのweb版開発を行なっていました。11月から現在までは、先月プレスリリースがでたグロービス経営大学院「ナノ単科」というオンラインでMBAの単位が取れる学習サービスの開発と、プロモーションサイトのリードを行なっています。

ーーいままでどのようなキャリアを経てきましたか?

新卒で東芝に入社しました。その後は働きながら独学でプログラミングを学び、22歳で未経験からエンジニアに転向してゲーム開発を中心に行っていました。

ーー特に印象に残っている経験はありますか?

23歳の時のドリコムでの経験は印象に残っています。入社して1年間ゲーム開発を行っていましたが、ほとんど未経験の状態での開発だったので最初は大変でした。
ゲーム会社の熟練のエンジニアに揉まれながら自分に何かできることはないか、四苦八苦していましたね。

ーーついていくだけでもなかなか大変そうですね

そもそもコードが読めないレベルだったんですが、自分なりの爪痕を残したいと思いました。
そこで、8人ぐらいのチームだったんですが、優秀なエンジニアさん達にどういう情報収集してるか、どう学習してるかを聞きまくったり質問しまくってました。そうすると、「こいつ本気だ」とわかってくれて、「この本、来週までに読んでこれるか?」と指令がくだって、土日返上で読んで、わからなかったとこを質問して、さらに指令がくるということを繰り返していましたね。

ーー日々勉強されていたのですね

貪欲になれたことは今でも活きています。あの時よりわからないことはないなとか、しんどい事があってもあの時よりはまだマシだなと比較ができるので、優秀な方に恵まれたと思います。

そうやって勉強していくうちに、ゲームのアニメーション実装なら自分の価値を生かせるんじゃないかと思いました。
そこが一番自分の中でハマったというか、他の人と同じぐらいできる、ここなら極められる分野だなと思いました。自分の居場所を見つけられた、業界にきてよかった、やっていけると思った瞬間でした。

ーー自分の居場所を見つけられたと、その後はどうなったんですか?

実は、その後ゲームが不振になって運用1年半でクローズしてしまったんですが、そこでHTML5ゲームの実績ができたので、それを活かせる仕事を探していました。
当時HTML5軽量ゲームブームで、フェイスブック、LINEなど有名企業が参入していました。その時、グリーさんから「同じようなゲームを作るからいかがか」と声がかかり、スキルとマッチしていたので入社を決めました。実績が次のチャンスに繋がった瞬間でしたね。

ーー特化してきた部分が認められたのですね

ゲーム業界は天才プログラマーがいるので自分はできる方だと思えなかったのでニッチな市場で突き抜けることはできないかを模索し、その中でニッチながら当時勢いがあったHTML5ゲームのジャンルに身を置くことにしました。JavaScriptだったんで、ゲームがダメでもwebにも転用できるし、コードの書き方や仕組みやロジックを学べる。ロジックを勉強するなら、ゲームがいいよと先輩のエンジニアの方々にアドバイスをいただいたこともありHTML5ゲームに身を置いてみようと思いました。

そんな自分を支えてくれた先輩のエンジニアの方々は心の中の師匠たちですね。今でもSNSで繋がらせていただいて近況などを拝見して皆さん元気そうにされています。SNSで繋がることで、こんな人が活躍してるんだなとか、自分もがんばらなきゃと思えて刺激がもらえますね。

ーーSNSで繋がっていると刺激がもらえると

繋がっている人の数が増えると統計的にわかることもあって、フロントエンドだと8割はReactやってるから勉強した方がいいよねとか皆さんが書いている技術記事などを見て全体の流れがわかることがあります。あえてVue.jsを使っているという人もいますし。ネットから触れられる情報も大事だなと思えますね。このコロナ禍で人と会えない時代だからこそSNSで情報やエネルギーをいただいています。

小さいボートでもいいから自分の意思で漕ぎたい

ーーいままでのキャリアで意識してきたものはありますか?

後悔しないか楽しいか、さらには可能性があるかというところですかね。
意思決定は合理的に考えてもどうしようもなく悩む事があると思っていて、明らかにこっちの方がいいと思えればそっちを選べばいい。悩んでもわからない場合は後悔しない方を選べばいいと思っています。
プランド・ハップンスタンスセオリーという理論にもあるのですが自分なりに道筋を立てて、そこに向かって今の自分にできることに全力を注ぐことを意識しています。

ーー考えてもどうしようもない時は後悔しない方を選ぶと

そうですね。あとは同じような待遇でどっちを選ぶとしたら自分の市場価値が伸ばせそうかとか、10年後にどうなってるかとか、長期的にみて可能性があるかで意思決定しています。あとは時流に乗っているかで判断していますね。
そのように意思決定はしてきましたが東芝を止める時は同期に『せっかく入った大企業をなんで辞めるの?』と止められたりもしました。

ーーたしかに、周りから見たら大企業なのになんでやめるんだろうとは思いますね

そういう人は圧倒的に多数派だと思いますね。
でも自分がやりたいのはこっちだと確信があったので進みました。

ーー勇気がいりますよね。踏み出せない人も多そうな気がします

大企業だからといって安心安全ではないかなとは思います。「なんとなく大丈夫だろう」という気持ちもわかりますが、社会の流れだったり、自分の可能性を見出せるかも考えた方がいいかなとは思います。

ーー安心せずに自分の可能性を見出せるかという観点で考え続けると

そうですね。例えるなら、大企業は豪華客船だと思っています。豪華客船なので乗りたいという人も集まってくる。ただ、タイタニックのように大きい船って沈没するときは周囲を巻き込みながらみんなで一緒に沈没しちゃうんですよね。なので僕は小さいボートでもいいから自分の意思で漕ぎたい。自分の意思で向かう方向を決められるボートが欲しかったんです。

エンジニアを募集していると思わなかった

ーーLAPRASはなぜ登録されたんですか?

LAPRASを使い始めたのは、2020年10月ごろぐらいでした。
転職目的というよりかは、自分のスキルが市場のどの辺か知りたくて登録しました。
スコアを見たら、思ってたより意外と高かったんですよね。
自分はNOTEとか技術記事を書くことに力をいれていたので、そこがスコアに反映されていてよかったですね。このくらいのレベルにいるんだ、という客観的な自信につながりました。

ーー今回の転職はLAPRAS経由でスカウトが来たとお聞きしているのですが、そのときのことは覚えていますか?どういう経緯でしたか?

自身の未経験からエンジニアの学習をした経験と、当時付き合っていた彼女が教師だったこともあり教育系の仕事に興味がありました。その方と結婚を考えていたので、長く働けそうでエンジニアの仕事ができて教育系の仕事をしてみたいなと考えている時期でした。そう考えている時に、グロービスさんからスカウトが来たのがきっかけでした。
元々教育系で有名だったのと、YouTubeを早めにやっていたり、元リクルート社の藤原校長の動画を何度も見返していたのでグロービスという名前は知ってましたが、エンジニアを募集してるのは知りませんでした。持ってるスキルと親和性が高かったので「気になる」を押して、直接人事とカジュアル面談をして、PMとエンジニアマネージャーとカジュアル面談してそのまま選考に進みました。

ーー面接してみての印象はどうでしたか?その後はどう進みましたか?

面談する前の印象は、正直もっとレガシーな会社かと思っていました。言葉悪くいうと古臭い感じかなと思っていたのですが、面接を受けてみると技術選定も新しくて、新しいことに挑戦してる会社なんだなと思いました。
文化や価値観を大切にしている会社だなと。面接が5回ぐらいあるんですが成果成果ではなく、なぜ僕らはこの価値を社会に届けなきゃいけないのかとか組織風土に重きを置いていると感じました。
なので社内に入ってみると変な人はいないんですよ。成果も問われるのでバランスが取れていると感じました。

結構、グロービスにエンジニアがいることを知らない人もいるんですよね。友人と話をしていてもグロービスってエンジニアいるの!?と驚かれます。意外と知ってる人が少なく、当時の自分も知らなかったです。LAPRASのおかげで知れたことはありますね。
(写真のTシャツはグロービス・デジタル・プラットフォームのチームオリジナルTシャツとのこと)

当時の自分にとって最善のマッチングだった

ーー今回のマッチングはご自身にとってどのくらい最善なものでしたか?

当時の自分にとっては最善だったと思います。

当時付き合っていた彼女の仕事が教育系で、日常会話の中で子供たちの成長を聞いていたのと、自分も人と違うキャリアで社会人をやっていて勉強してないと差がつくと感じていました。社会人だからこそ勉強しなきゃだよねと思っていました。社会で活躍するためには人生を通しての教育、勉強は大事だと思っていたので、教育系の会社に行きたいと考えていました。

ーー教育×エンジニアの会社として最善の選択だったと

LAPRASを使っていなかったら、教育系のグロービスがエンジニア募集していることを知らなかったので、あの当時は最善だったなと思います。

ーーマッチングされて1年ほど経ちますが、最初の頃と比べての印象は?

もともと得意な新規開発フェーズでの経験が多かったのですが、入社して最初は運用案件の仕事を行っていました。なので正直、最初は自分の持ち味やバリューが出せてないなとも思いましたが、その後、現在の上司に新規開発やってみる?とお声がけいただいて部署異動しました。異動後はスピード感を持って行えています。自分は、新規開発でガンガン作っていきたい方だったので現在の働き方に満足しています。

ーー人によって得意分野は違いますものね

今回の経験で自分は運用フェーズに情熱が発揮できないという気づきを得ました。ただ弱点に対しては考え方がふたつあると思っていて、長所を伸ばすのか、弱点を改善するのかのふたつがあると思います。

グロービスではいかに個の爆発、個人の強みを活かすのかという考え方を大切にしていることもあり長所を伸ばす方に振り切ってみようと思いました。個人でメディアサイトを複数立ち上げて収益化して自分の作ったものが社会にどう評価されるのかを見るという自分がエンジニアとて何に楽しみを感じるのかを知るきっかけになりました。

もちろん運用など改善していく業務も必要なのでそういった際には得意な方にアドバイスをもらって自分に落とし込んでいくという個々の強みの集まりがチームなんだなと気づくきっかけにもなりました。

運用と新規開発って車のギアに例えると運用はギア1,2のようなパワーは出るけどスピードが出ない、新規開発はドライブのような感じで向き不向きがあるということを今回の経験で学ぶことができたと思います。

ーーマッチングとしてLAPRASがもっとよくできる部分はありますか?

スコアや順位がどうしたら伸びるかユーザーのエンジニアにもっと明示してもらえると頑張ろうと思えるなと。ユーザーのエンジニアの方々がLAPRASというサービスを使う際にどうやったらモチベーション高く利用してくれるかなと考えると、まず現在の自分をスコアリングして目指す自分の理想像とのスコアやスキルの差分を出してあげて、ギャップを埋めるための行動を提示することでユーザーの成長意欲を刺激してモチベーションの向上にもつながりますし、転職後もサービスを継続的に利用してくれることにつながると思います。

ーー現状と理想とのギャップを可視化し行動に繋げると

そうですね。例えば「技術力が低いのと今のスキルがこんなだから、このフレームワークを勉強してみたらどうですか?とかこんな記事書くといいですよ」とかですかね。そうすると転職サービスを超えて、エンジニアスキル可視化ツールとしてもっと使いやすくなると思います。これは現在関わっている学習事業でもやりたいことで、スコアリング、問診とかで現在の状況を確認して、やりたい仕事はこれだからギャップはこのくらい、じゃあ目指す理想の状態に向かって一緒に頑張ろう、っていう学習サービスを作りたいと思っています。LAPRASさんは、それのエンジニア版として先をいかれているので、可視化の良さを活かしてスコアの妥当性と将来との逆算をして成長していくための次のステップを出してもらえるとすごくいいと思います。

ーーLAPRASは「最善な選択肢とのマッチング」を増やそうとしています。エンジニアにとって「最善のマッチング」とは何だと思いますか?

人それぞれ目指す人生は違うので自分で考えるってのが一番いいかなと思いつつ・・・、例えば、運用か開発をやりたいかで変わってくると思っています。運用の場合、難しいロジックを書いて言語を極めたい人は、言語のコミュニティから求人探しとか、OSSのコミッターの人と知り合う方が早いし絞ったセグメントでいけると思います。その方が最善と言える可能性が高いと思いますね。

ーーなるほど、運用をやりたいか新規開発をやりたいかで変わると

新規開発をやりたい人だと意図しない可能性をスカウトで知れることがあるので、転職サイトを使って探すのもありだと思います。こんなサービスがあるんだとか、自分って必要とされてるんだ、とか、今の自分のなかった可能性を知れるので。
あとは自己理解が進むと、こういう仕事が向いているとかわかるんじゃないかと。
自分みたいな若造が何を言ってるんだと思われそうです(笑)。

自分がやっていることは誰がなぜ必要としているのかを考える

ーー若くして転職しようとしている方へ何かメッセージはありますか?どうすればもっと必要とされると思いますか?

僕も未経験から新しい挑戦をするときに悩んだことがあって、最初の仕事を得るのが一番難しいと思います。実績を作るのと、過去に頑張ったことをアピールしてこの人できそうだな、やれそうだなとアピールしないといけないと思っていました。例えば情報発信をするにしてもまずはGoogleのキーワードとかで検索ボリュームとか調べると、頑張ってアウトプットしていても誰も必要としていない情報だったら多くの人の課題を解決できないことがわかって、トレンドでこの分野のこの言語伸びてるなとか、この情報これから必要になりそうだなとか、ニーズありそうな情報を発信すると必要とされると思います。当時の自分はとにかく発信しようと闇雲に記事を書きまくってたのでメッセージとしては『自分がやっていることは誰がなぜ必要としているのかを考えてみること』だと思います。

ーーやみくもにアウトプットするだけでは評価に繋がりにくいと

そうですね。読みたくなるような記事とか、エンジニア以外の勉強も大事かなと。例えばWebライティングの本とか勉強して、こういう文章書くと人が読みたくなるんだなとか、すっと入ってくるんだなとか学んでいました。そこで得た知見は結果的に技術記事の執筆に役立ってますね。エンジニアとは離れますが、趣味程度に読むのもありかなと思います。ビジネスサイドを勉強したくてビジネススクールを経営しているグロービスに来たこともあり、余計に思います。

ーーエンジニア以外の勉強も大事ということですね

すごく大事だと思います。エンジニアというメインの業務に付随するスキルを学ぶことで視野が広がって現在のプロダクトに何が必要なのかなど気づくきっかけにつながると思います。

そういった技術以外のバロメータを取り入れているところもLAPRASさんが気に入った理由です。
普通は転職が終わったら転職サイトは解約をすることが多いのですが、LAPRASさんは残したんですよ。それはなぜかというと、今後ブログ記事書いたり、発信したりとかアウトプットをした際に、成果の成長度合い、変化の測定ができるかなと思っているからです。LAPRASさんは転職サイトだけでみてなくて、スキル可視化ツールとしてもみているからですね。

ーー転職だけでなく、成果の成長度合いやアウトプットにも繋がると

そうですね。あとは固定概念に縛られなくていいと思います。こっちの方がいいよねとか思ってしまうと情報をシャットダウンしちゃうので。サイトに登録する段階なら、情報探しとして視野を広くするのもありだとは思いますね。

ーーありがとうございました!

取材・執筆/永井亮

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