LAPRASの興味通知やスカウトはどうやって送られてくるの?

こんにちは、LAPRASの北山です。

LAPRAS ポートフォリオを使っていると、企業から興味通知やスカウトメールが送られてくることがあります。ありがたいことに、私もこれまで何通か興味通知やスカウトメールをいただいたことがあります。でも、企業の皆さんはどのように興味通知を送る人を選んでいるのでしょうか?気になりますよね。

LAPRAS ユーザーの方からも興味通知やスカウトについての疑問をいただくことが多いので、今回はLAPRAS SCOUT(企業がLAPRAS ユーザーをスカウトできるサービス)のカスタマーサクセス担当の千里(ちり)さんにお話を伺いました。


カスタマーサクセス担当の千里さん。やや緊張の面持ち。

— 本日はよろしくお願いします。

 とても緊張しています。よろしくお願いします。
 

— 早速ですが、LAPRAS SCOUT 利用企業はどのようにして興味通知を送る相手を探しているのかについて教えてください。

 他社のサービスでは「職種」「現年収」などの条件でフィルタリングして送信先となる候補のユーザーを検索するものが多いのですが、LAPRAS SCOUT ではまず「(LAPRAS ポートフォリオにおける)タグ」「技術力スコア」「転職意欲」を検索条件として指定し検索することができます。

 これは、アウトプットに表れている技術やスキルが自社とマッチする方を検索しているということです。他社サービスと大きく異なる点として検索後に検索結果がリスト表示されるのではなく、マッチしたユーザーの LAPRAS ポートフォリオが1人ずつ表示される、という仕組みになっています。

 LAPRAS SCOUT 利用企業の担当者の方には、LAPRAS ポートフォリオを1人ずつ確認し「会ってお話ししたいな」と思える方に対して興味通知を送る、もしくは送らない、を1人ずつ判断していくという手順を踏んでもらっています。
 

— 最初にタグや技術力スコアで検索してるとはいえ、1人1人のLAPRAS ポートフォリオを確認してから興味通知を送るかどうかを判断していくのはとても大変そうに感じます。リストのLAPRASユーザー全員にスカウトを送った方が効率が良いですよね?

 これは、LAPRASの考え方が色濃く反映されている部分で、企業が本当に「会ってお話ししたいな」と思える相手にしかアプローチしてほしくないよね、という思想の下にサービスが作られています。私(千里)も前職が人事として採用担当だったので、スカウト送信の数を追いたくなる気持ちもわかるんですよね。しかし、実はカジュアル面談の実施後満足度の高い企業やその後採用につながっている企業は”採用したい人物像を理解した上でアプローチしている”ということもわかってきています。
ですので、LAPRAS SCOUT のカスタマーサクセスとしても利用企業の方には1人1人のLAPRASポートフォリオをよく確認して興味通知を送るかどうか判断していきましょう、と強くお願いしています。

 LAPRAS SCOUT 利用企業の方には、LAPRAS SCOUT 利用開始時に「興味通知というものはカジュアル面談をしたいと思った方に 送ってください」とお伝えしています。興味通知をお送りする方の理解が甘いまま広く興味通知を送ってみて、興味通知を受け取ったLAPRASユーザーの方から「興味あり」などのリアクションを頂いたにも関わらず「やっぱりこの人とは面談しない」ということは発生しないように、と利用企業の方にはカスタマーサクセスから繰り返しお伝えしています。
 

— 本当に「会って話したい」と思って興味通知を送ってもらえていると思うと、リアクションしたくなりますね!

 はい、興味通知が届いた LAPRAS ユーザーの方には安心してリアクションしていただきたいです。
 

— 「1人1人の LAPRAS ポートフォリオを確認してから興味通知を送るかどうかを判断」してもらうためにどのようなコミュニケーションをされているのでしょうか。

 興味通知やスカウトメールを送るにあたって、大事になってくるのが求人情報です。興味通知やスカウトメールも大事ですが、求人情報が具体的に書かれていないと LAPRAS ユーザーにアプローチしてもその先に繋がりません。興味通知やスカウトメールといったアプローチを受け取った LAPRAS ユーザーの方は、受け取った時に求人情報を見ますよね。そこで求人情報が具体的であればあるほど、自分と照らし合わせてリアクションを返すことができます。求人情報に興味があれば「興味あり」を返しやすいですし、よくわからなかったら「わからない」や「興味なし」と返すと思います。
 

— 「必須要件:Ruby on Rails 3年以上」みたいな情報だけの求人情報って世の中には多いですよね。

 自社の求人情報じゃなくても通用するような求人情報を書いてしまう企業というのは、どういう人をどういう基準でなぜ欲しいのかということが具体的にイメージできていない状態なんだと思います。

 LAPRAS で推奨している求人情報の書き方として「まず募集背景を具体化しましょう」というお話をさせていただいています。現状は何が技術的な課題で、理想としてどんなことがしたいのか。現状と理想の間にはどんなギャップがあって、そのギャップを埋められる人というのはどういうことができる人なんだろう。それを考えることが「必須要件:Ruby on Rails 3年以上」みたいな経歴だけではない求人情報を書くことに繋がります。
 

— 募集背景と求人情報に具体性が出てきたら、興味通知を送る人をどんなタグで検索するかや LAPRAS ポートフォリオをみて興味通知を送るかどうかの判断もできるようになっていきそうですね。

 はい。そこからさらにマッチ度の高い LAPRAS ユーザーの方を見つける方法として、ある特定の人で自社にとてもマッチしそうな人の LAPRAS ポートフォリオを見つけた時は、その人の LAPRAS ポートフォリオにあるタグをチェックしてみてください、という話もさせていただいています。特に人事の採用担当者の方はタグを経験言語やフレームワークだけで検索してしまいがちなのですが、マッチするなと思った人の LAPRAS ポートフォリオには何らかのアウトプットがタグとして現れてきているはずです。そのタグをまた検索条件に反映してを繰り返すことで、よりマッチ度の高い検索条件の作成に繋げることができます。

 

— LAPRAS ユーザーとして企業からの興味通知を受け取り、それに「興味あり」などのリアクションを返すと次は企業からスカウトメールが送られてきます。スカウトメールの書き方について LAPRAS SCOUT 利用企業とどのようなコミュニケーションをされているのでしょうか。

 スカウトメールを書くのに工数がかかるというのは、LAPRAS SCOUTでの採用活動が止まってしまう原因の一つとして挙げられますね。カスタマーサクセスとしては、「スカウトの”数”を追うことが重要ではない」というお話をさせていただいています。
 

— 私もエンジニア採用担当としてスカウト送信数をKPIとして業務を行ったことがあります。でも、LAPRAS SCOUT では数を最重要視してないんですね

 現在のエンジニア採用市場というのは活発に転職活動をしているエンジニアの方がものすごく多いわけではありません。なので、LAPRAS ユーザーであるエンジニアの方にお送りするスカウトメールは1通1通相手のエンジニアの方に響く質の高いメールを書くべきです。LAPRAS では興味通知やスカウトメールを受け取った LAPRAS ユーザーの方にアンケートを実施していますが、このアンケートの結果からも、数を追うスカウトよりも、1つ1つのスカウトメールの質を上げることに価値があることがわかってきています。
 

— LAPRAS SCOUT 利用企業の方は LAPRAS ポートフォリオのどのような部分を見ているのでしょうか。

 ここ一箇所というものは、正直ないんですよね。技術力スコアも、タグも、職務経歴も、それぞれは1つの目安でしかないというお話しを LAPRAS SCOUT 利用企業の方にさせていただいています。技術力スコアがいくつ以上だから絶対この人はこうだ、とはわかりません。ポートフォリオ全体を見た上で、この人ってどういう人なんだろう、自社にマッチするだろうか、を判断することが重要になってきます。
職務経歴についても過去の在籍期間の中での活躍の幅や深さについてイメージがつきやすい項目ではあるのですが、経歴のキーワードというのはスカウトのメールに引っ張ってきやすいが故に、スカウトにただ入れただけでは響かないという問題があります。
 

— とてもわかります。私も「北山様の株式会社〜における〜でのご経験を拝見させていただき、とても魅力に感じぜひ弊社でも〜」というようなスカウトメールをよく受け取りますが、全く刺さらないです。

「それって私じゃなくても成り立つスカウトだよね」という感じになるので本当に刺さらないし響かないですよね。LAPRAS ポートフォリオでは、その人の想いやリアルがこもったアウトプットを見ることができます。なので、アウトプットとアウトプットから生成したタグ、技術スコア、イベント参加情報、そして職務経歴と LAPRAS ポートフォリオ全体で情報を補完して求人情報とのズレがないか照らし合わせた上で興味通知やスカウトメールを送っていただくようにお願いしています。
 

— もし明らかに不特定多数に送信しているようなスカウトメールが届いた、というような時にはLAPRAS ユーザーとして何かできることはありますか?

 そういうケースがあった場合はぜひ LAPRAS にご連絡ください。LAPRAS ポートフォリオ右下のサポートチャット(スマートフォンの場合はメニューから起動)より「ガイドライン違反のスカウトメールを報告する」からご連絡いただくことができます。※LAPRAS スカウトガイドラインについてはこちら


 

— 最後に LAPRAS SCOUT のカスタマーサクセスの千里さんから LAPRAS ユーザーの皆様へ一言お願いします。

 LAPRAS ユーザーの皆様により良いマッチングを提供するために、LAPRAS SCOUTのカスタマーサクセスチームも日々企業の支援を通してユーザーの皆様により良い興味通知やスカウトが届くように活動していますし、アンケートの回答や通報があった場合には必ず確認しています。LAPRAS にご意見ご要望がありましたら、お気軽にご連絡ください。
 

— 本日はありがとうございました!

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