「エンジニア採用にかかわるWEBエンジニア」に聞いた!最善のマッチングを生むために必要な知識とコミュニケーションの秘訣

「LAPRASユーザーインタビュー」では、LAPRASをきっかけにマッチングに至ったエンジニアの方へのインタビュー記事をご紹介しています。今回は人材紹介業からWEBエンジニアに転職し、自らもエンジニアの採用活動に取り組まれている福島さんにお話を伺いました。

今後のキャリア形成に悩んでいるエンジニアの方や、エンジニア採用担当の方はぜひご一読ください!

<プロフィール>

福島 はやと さん
新卒で医師の人材紹介営業をされたのち、プロダクトに興味を持ちエンジニアの道へ。現在はWEBエンジニアとして働きつつ、人事にも携わりながら採用系のイベントも行っている。

人材紹介の営業からエンジニアの世界を知る

―現在の業務内容について教えてください


WEB系自社開発企業でWEBエンジニアをしております。
サービスとしてはMEO分野でSaaSプロダクトが自社でありますのでそれの保守などを行っております。従業員数は50人程度でエンジニア組織としては3人です。特に役割は分けず、基本的に何か業務が発生すれば対応しますという感じですね。

―エンジニア歴はどれくらいでしょうか?


4、5年になります。
元々は新卒で人材営業を行っておりました。

―営業からエンジニアになられたキッカケはあったのでしょうか?


営業の中でも医師の人材紹介を行っておりました。病院で働いている先生の人材紹介ですね。
当時、スマホのアプリなどWEB上では人材紹介の様々なサービスがあったのですが、 医師の紹介に対してのアプリは多くありませんでした。その時にプロダクトとして作り、サービス展開したいなと思い、色々調べていくうちに「意外と頑張って勉強すれば作ることが可能」ということがわかったので、じゃあちょっと作ってみるかというのが始まりです。

WEBアプリやネイティブアプリは、理系の知識がないと無理みたいな勝手な判断をしておりましたが、どんな人でもレベルの高さは置いといて作ることができるということがわかり、いざ勉強して作ってみると楽しくなりました。

―自分で調べていくうちに作ることの楽しさに気づけたということですね。


それまでITエンジニアと接することがほぼなかったのですが、いざ勉強するにあたってエンジニアの方に質問をしたり交流してみると、エンジニア業界の特殊性に気づきました。
エンジニアの人達は会社の垣根を越えて1つの言語に対しての勉強会など、特に所属とか関係なく交流することに「すごいな」という感動を覚えました。

―エンジニアの世界を知り始めたと?


それまで自主的に会社の垣根を越えて勉強会をしましょう。みたいなことはあんまりありませんでした。 その辺も含めエンジニアの世界にどっぷりはまっていき、エンジニアとして作るのも楽しいし、エンジニア業界そのものも見返りを求めず与えるという雰囲気がすごくいいなと思い、エンジニアになりました。

自社に固執せず外との接点を作る

―エンジニアとして日々どのようなアウトプットや貢献をされていますか?


学んだことをLT会で発表することが多いかなと思います。交流することが好きなのでブログなどを書くより、勉強会で喋りながらアウトプットすることが多いですね。LT会だと、その場で質問などお互いやり取りができたり、そういうのも含め自分に合っていると思います。

―今回、LAPRASを使って副業をされたと伺ったのですが、どのような理由で副業をされたのでしょうか?


会社員としてエンジニアをしてるからといって、自社の技術に固執する必要はないとは思っており、外の世界に触れたいと思ったからです。LT会などで話を聞くのも良いですが、実務に勝ることはないかなと思いまして、じゃあ他の会社の中身に直接触れることができるのであれば、自分の役に立つかなと思い副業をやりました。あとは単純に空いた時間でプロダクトを作りお金がもらえるので良いなと思ったからです。この2軸ですね。

知識をつけコミュニケーションすることが良いマッチングを生む

―今回LAPRASのスカウトメールがキッカケで副業のマッチングをしたと伺ったのですが、スカウトで見るポイントがあれば教えてください


まず前提として、転職関連のメッセージがきます。直近では転職は考えていないのですが、現職に固執しているわけでもないので、来たメールに関してはちょこちょこ目を通すようにしています。見るポイントは2つで、1つ目は自社開発してる会社かどうかです。

自社プロダクトを持っていて、そのプロダクトに対してエンジニアが誠心誠意できるというのを求めてるので、自社開発してる会社というのが1つ。もう1つが自分の技術が生かせるような会社です。例えば、僕は今PHPを触っているので、PHPを使っていますという会社だったらすぐに書くことができるのでそういう会社ですね。

今回の副業先は、ちょうどそれらが当てはまっていたので、返事をしてみました。具体的には「今は正直転職する気はないです。ただ、副業とかなにかあれば言ってください」みたいな感じで軽く返事をしたら、そっから話が進み副業という形でジョインしました。

―スカウトメールの「この部分が工夫されている」など思った部分やグッとくるポイントなどはありますか?


最近の会社さんは結構多いのですが、自分にフォーカスしていただいてるメールは、ただのテンプレよりかとグッとくるなとは思います。例えば、私の経歴に対してここが刺さりましたと書いてある場合などですね。もっと丁寧な会社だと、ここが刺さりました。さらに、うちに来てくれれば、その技術でこういうキャリアを積めます。みたいな今ここが刺さりました、さらに未来的にこうなってますみたいな想像させるようなメールとかだと見ちゃうかなと思っています。

―LAPRASで受けたカジュアル面談で気になったポイントを教えてください


カジュアル面談がカジュアルじゃないみたいな面談は嫌だなと思います。

カジュアル面談してプラスになったというよりマイナスになったみたいな話ですが、カジュアル面談でなぜか採用になっていたとか、採用っぽい話をグイグイされることがあります。今までの経歴をお聞かせくださいみたいな。
こっちから声かけたわけじゃないのに、こっちが応募しましたみたいな話をするみたいなのは、なんか寂しいというか辛いというか、悲しくなるのであくまでもカジュアル面談は本当にカジュアルな顔合わせとしてやっていただければ、もうそれはそれで嬉しいというかそれだけでプラスの印象になりますね。

例えば 企業側からはもう顔合わせですよ、ざっくばらんに大丈夫です。みたいな雑談でみたいな感じで一言いただけるだけで、こっちとしてはありがたく感じます。
カジュアル面談という言葉を僕は変えた方がいいなと思っていて、カジュアル雑談とかにしてしまっても良いのかなと。面談とついてしまうと、受ける側と企業側の認識の違いが必ず生まれてしまうので、名前を変えた方が良いなと思っています。

―福島さんは現在、エンジニアとして働くだけでなくエンジニアの採用活動にも携わっていらっしゃるとのことですが、エンジニアと人事のすれ違いや差異みたいなものはあると思いますか?


あんまりないかなとは思います。ただ、おそらく多くの会社でエンジニア採用人事という専門に特化した人はあんまりいないかなと。 人事側がエンジニアの知識みたいなものがちょっと少なすぎる場合があって、そこは差異を感じるなと思っています。

例えばですけど、いい人が応募来ましたみたいな話があり、詳しく聞いてみると機械系で工場で働いてます。パソコンにも詳しそうですみたいな感じで、実際は全然違うスキルを持っているみたいな。そういう人事とエンジニアの知識的なミスマッチみたいなのは多分どこの会社でも起きているのかなと思います。

人事側も、浅くて全然いいのでエンジニアってこういう世界だよねとか、こういう技術があるよね、エンジニアってこういうキャリアを積むよねみたいな知識があれば、そんなに差異は生まれないんじゃないかなとは思いますね。

―人事側も知識をつけていくことが必要ということですね。


エンジニア採用は大変だと思いますが、浅く広く知識があれば良いと思います。
分かりやすい例とかで言うと、例えばフロントエンド、バックエンドがよくわかってないとか、AWSを言語だと思ってるとか。
そこまで深く知らなくてもいいけれども、用語の意味を知っていたりとかエンジニアがどういうキャリアを積むのかなどは知っておくとよりいい採用ができるんじゃないかなとは思いますね。

エンジニアと人事へのメッセージ

―エンジニアにとって「最善のマッチング」とは何だと思いますか?


エンジニアとしても何かを求めていたり、希望があって転職をすると思うので自分の希望をまず明確にすることが前提で、それを高められればいいマッチングにはなるのかなと思います。
高めるためにまず何を求めてるのかなど、自分自身の言語化みたいなことは必ずしておかないといけないと思います。そこが出来ていないと、転職した時に自分は何を求めて転職をしたのかとなってしまい、確認できなくなってしまうので。まず希望を言語化した上で、それを高められる環境に行くことができればいいマッチングになるかなとは思っています。

―企業側にとって「最善のマッチング」とは何だと思いますか?


既にエンジニアチームがあるという前提として、
エンジニアチームを高められる人が採用できればもう最良かなと思います。

高められるというのは、結果としてチーム全体のバリューが増えて、数が増えて、会社としても価値が増えるという前提で、会社のバリューを高めるためにチームを高める人であれば問題ないかなと思います。チームを高めるというと抽象的なので、そこを言語化するのは人事側のお仕事ですね。
ここは会社ごとに異なるかなと思っていて、知識が豊富な人が入ったら、 もしかしたらチームを高められるかもしれないですし、知識はなくてもコミュニケーションスキルが高くて、周りを明るくできる人を採用したら、チームが円滑になって全体的な総量が上がったみたいなという話もあるかと思うので。そこを見極めるのは人事とエンジニアがお互いに寄り添って、どういう人を採用するか密に連絡、コミュニケーション取って決めていくということが人事側としては大切かなと思います。

―転職されるエンジニアへのメッセージ


もし転職するか悩んでる方がいたら、 まずもう行動しちゃった方がいいですよというのが結論です。

悩んでるうちはおそらく何も生産性はないと思うので、カジュアルに相談できる会社を見つけて顔合わせして、ダメならダメで全然お互い問題ないと思いますし、良いなら良いで何か気づきを得られればお互いにとって問題なくすごく良いことかなと思います。
さっさといろんなところに応募するというより、相談みたいなレベル感でカジュアル面接とかしちゃっていいんじゃないと思います。

おそらくカジュアル面接などすれば、他の会社の良いところや、逆に今いる会社の良いところみたいな外との客観的な比較みたいなことができるので、そういう比較をするために本当にカジュアルに行動しても良いかなと思います。カジュアルという言葉がついていても、実際にはサイトから応募して、場合によっては軽い経歴書が必要だと思いますが、そこは深く考えずパパっと応募して、パパっと日時合わせてお話すれば、何か気づきは得られますよということを伝えたいです。

ーー ありがとうございました!

取材・執筆/永井亮

 

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