今回の記事は、LAPRASに掲載されている1500件以上の求人を分析し、企業から提示される給与(年収)について最新情報をまとめました。
(※2024年10月時点で年収ベースでLAPRASに掲載されている求人のデータをもとにしています。)
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ITエンジニアの給与事情
2024年9月のITエンジニアの転職倍率は12.8倍となっており、高水準が続いています。ITエンジニアに対する企業のニーズが高い状況は変わっていません。
(出所:Doda転職求人倍率レポート2024年9月)
パーソルキャリアの調査によると2024年のITエンジニアの平均年収は532万円となっており、2022年の平均年収549万円からは約20万円ほど減少しています。(出所:保存版ハンドブック スキル年収マップ)
その要因の一つに、エンジニアバブルとしてこれまで高騰していた給与が落ち着いてきているという状況も見て取れるます。
(出所:Forkwell Press :本当にエンジニアバブルは崩壊したのか?)
さらに、一部のIT企業でもフル出社が求められるようになるなど働く環境も変化しています。
このような環境変化の中で、実際に企業が提示している今の年収はどれくらいなのでしょうか?
2024年の年収上限と下限の平均
求人に掲載される年収は600万円〜800万円といったように下限と上限があります。そこで、企業から提示される求人の年収の上限と下限の平均を算出しました。
その結果、2024年の上限平均年収は1133万円、下限は600万円となりました。
LAPRASの登録ユーザーの方はスキルが高い方や経験が豊富な方が多いことから、高い年収帯での採用にお使いただく傾向があります。その結果、提示年収の平均は高く出ていると考えられます。
また昨年と比べると、上限の平均年収は75万円増加し、下限の平均年収は11万円減少しています。全体的には、ハイクラスの年収が高いポジションを企業が継続して求めていることから上限の年収は向上しています。一方、下限の年収はあまり変化はありませんでしたが、やや求人の幅が広がったことが考えられます。
年収の下限分布
次に年収の下限分布になります。
年収の下限は、600万円-699万円が最も多いゾーンになりました。
下限分布で見ても、500万円〜699万円が全体の約50%を占めていることがわかりました。
年収の上限分布
年収の上限は、1000万円〜1099万円が最も多いゾーンになりました。
次に1200万円〜1299万円が多く、1500万円以上も10%以上近くありました。上限分布で1000万円以上の求人が全体の60%以上を占めました。
年収の全体分布
全体の分布として、ある年収が求人の提示年収の範囲に含まれる割合を算出しています。最も多いのは800万円のゾーンになりました。900万円以上で全体の約50%を占めており、LAPRASで掲載いただく企業様の求人は比較的高い年収である傾向にあります。
2023年との年収の全体分布の比較
2023年と比べて2024年の全体の年収分布がどのように変わったのかを調べました。その結果、600万台〜900万円台が減少し、400万円台と1100万円以上が増加していました。提示年収が高いハイスキルなエンジニアを企業が求める傾向が強いことが見て取れます。
フルリモート条件の求人の年収分布
LAPRAS内では2024年10月時点で600件を超えるフルリモート可能な求人があります。フルリモート可能な求人の年収分布が全体と異なるのか調べました。その結果、全体分布とほぼ変わらず、やや1100万円以上求人がフルリモートには多い傾向があることがわかりました。
提示年収のまとめ
今回は2024年10月時点での求人データから年収を調査しました。
LAPRASにおいては、1000万円以上や1500万円といった提示も多く、企業からの高いニーズが読み取れます。昨年からの変化では、1100万円以上の年収がより高まっていることをがわかりました。
また、フルリモート可能な求人に関しても提示年収は下がらずに高い水準の求人が多いことがわかりました。
あくまでLAPRASでの求人情報を元にした調査ですが、現在のITエンジニアの給与動向の参考となれば幸いです。LAPRASでは、今後も求人の提示年収の動向を注視しながら情報を提供していきます。
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