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ITエンジニアの経験やスキルを可視化するLAPRASのスコア機能が「LAPRASスコアv2.0」として、2025年1月にリニューアルされました。
新しいLAPRASスコアはこちら
エンジニアの皆さん、新スコアを実際に使ってみてどう感じていますか?
「新スコアについて、エンジニアの率直な意見が聞きたい!」ということで、今回は株式会社DELTAの取締役COO・西谷 圭介さんにインタビュー。
使ってみて感じたことや西谷さんが考える「技術力」について、そして今後のLAPRASに期待することをお話しいただきました。
キャリア初期は国内SIerで金融系基幹システムの開発に従事。その後、自社クラウドサービスの開発と新規事業立ち上げを経て、外資クラウドベンダーへ。スペシャリストとしてグローバルチームと連携しながら日本におけるサーバーレス市場の創出と普及への尽力や顧客のモダナイゼーション支援を行うプロトタイピング事業を牽引。2021年、超初期ステージの株式会社Singular Perturbationsに取締役CTOとして参画。国内事業および海外事業向けのプロダクト開発ならびに事業開発を担当。2024年6月より、株式会社DELTAの取締役COO。
LAPRASの新スコア、使ってみてどうでしたか?
― 新スコアについて、どんな印象を持ちましたか?
GitHubにv2.0を出す理由などをいろいろ書かれているのを拝見して、パブリックな姿勢になったのが大きな変化なのかなと個人的には感じました。
言ってみれば、ひとつの企業が独自のロジックでスコアリングしているわけで、それがブラックボックスであることの是非みたいなのもあると思うんですよ。公開することでネガティブな意見や指摘も出てくる怖さもある中で公開に踏み切ったのは、チャレンジャーというか、勇気があるなと思いました。
今回の公開によって、誰もが同じ基準でちゃんと評価されてスコアが算出されていることがわかれば、アウトプット活動に積極的になれるエンジニアもいるだろうし、今後さらにフェアなサービスになっていくんだろうなと。
― そうなっていけるように頑張ります!LAPRASとしてもエンジニアのアウトプット活動を応援したいと考えて、スコアの向上や活動の継続などの条件を満たすと特典が受けられるLAPRAS Rewardsを追加しました。
頑張りに見合った還元をする取り組みは、素直に面白いなと思いました。技術力を数値化するサービスはこれまでにもいろいろありますが、それに対してリワード的な保証があるのは、あまりないですよね。翔泳社の書籍が割引という特典は、エンジニア的に嬉しいと思います。
率直に言うと、よりエンジニアに特化したような特典が加わってほしいですね。予算の問題をクリアできるなら、ChatGPTの使用料が何ヶ月か割り引かれる、のようなものですかね。技術力スコアを上げた先に、エンジニアとしての技術向上を後押しするリワードがいろいろあるといいですよね。
― 最近のLAPRASについて、感じることはありますか?
似たような他のサービスも登録はしていますが、LAPRASだけは企業からのスカウトがよく来るなと思っています。他のサービスではあまりスカウトが来ないのですが、不思議とLAPRASだけはきますね。スカウトの内容も的を得たものが送られてきている印象ですね。
― 他にも「こうしたらもっとよくなる」と思うことがあったら教えていただきたいです!
技術力となるとGitHubが中心になると思うのですが、活動量だけでなく中身まで評価できるようになるといいですね。
例えばイシューを大量に上げるだけでもスコアが上がってしまうのかなと、思ったりするので。一方で、企業に所属していて、オープンソース的な活動にそこまで注力していない方は、プライベートなリポジトリの中で結構作業することが多いですよね。そこをどのように技術力に反映するかは非常に難しいところではありますが、そのあたりが今後考慮できてくると良いかなと思いますね。
テックイベントも技術的なイベントなのかも見極めないといけないですよね。
また、技術力をどのように定義するかが難しいですが、単に参加しただけで技術力なのかという観点もあります。
― 最新のLAPRASでは、connpassの登壇と参加の評価を区別するような改修を実施し、タイトルからテックイベントかどうかを判定しています。イベントに参加する行動自体はエンジニアコミュニティでは尊い中で、何を技術力にするのかは難しい課題です。
エンジニアを評価する際には特定の分野に詳しいといった「狭義の技術力」とエンジニアとしての「ビヘイビア」に2軸があるように思っています。イベントへの参加はコミュニティ貢献としての尊い行動ではあり、それをどのようにスコアに組み込むか考えられるといいかもしれないですね。
加えて、技術的に高レベルな記事を書いていても、アウトプット先が個人のブログだけの方もいて、そうなると誰からも見られてない場合もあります。必ずしもパブリックに行動してるエンジニアばかりではない中で、どう評価していくかは改善に向けた課題になっていくのかなと思います。
エンジニアの技術力は、技術力だけでは評価できない
― エンジニアとしてずっと技術力を磨いていく方も入れば、ビジネスサイドに軸足を移してキャリアを積んでいく方もいらっしゃるので、たしかに発信量=技術力ではなくなっていくケースもありますよね。
僕は、わりと早い段階でエンジニア1本で勝負をしていこうとは思わなくなりました。エンジニアリングとビジネスの両方が、ある程度わかるところに独自性を持たせている感じですね。
DELTAでは、ビジネスサイドしかやっていなくて、エンジニアリングには一切責任を持っていないんですよ。 ただ、もともとエンジニアリングの会社でビジネスを伸ばしていくにあたって、エンジニアリングを全然知らない人がやるよりは、ある程度理解している人がいいだろうと入社した経緯があります。
エンジニアの勘どころ、マインドは少し独特な部分があるので、そういうところを踏まえて刺さるビジネスを考えられるのは強みかなと思いますね。
僕と違ってエンジニアとしてずっとやってきた方も、レイヤーが上がっていくと広い範囲で物事を見て判断する機会が増えて、会社の経営に近い立ち位置になっていくと思うんです。どうしてもソフトスキル寄りになってくるので、エンジニア一本でやっている人と同じ基準で評価するのは、ちょっと難しいんじゃないですかね。
LAPRASスコアが技術力の評価をメインに置くのであれば、テックリードやEMあたりまでをユーザーのボリュームゾーンとして目指していくのがいいのかなと。
― なるほど…!ターゲットをどこに置くかは、今後の重要な課題になりそうです。西谷さんご自身は、エンジニアの技術力を評価する際に何を判断基準にしていますか?
これはLAPRASさんにとっては嬉しくない発言かもしれないんですけど、技術力だけが高い方をそんなに求めていないんですよ。採用文脈だと、技術力そのものよりもビヘイビアとか、エンジニアとしての姿勢、経験値を重視しています。もちろん技術力も、ある一定ラインを超えているのは大前提ですが。
技術力がめちゃくちゃ高い天才エンジニアがいたとして、性格が破綻していたら一緒に仕事はできないですよね。エンジニアとしての理想はあっても、置かれている環境や事業の状況など、いろいろな条件を踏まえると、理想を実現するのは難しいケースって往々にしてあるかなと思っていて。
そういうときに適切に諦めたり、適切な後回しができるかは結構大事だと考えています。技術的なところにこだわり過ぎて、いつまで経ってもリリースできないのは、会社にとって大きな損失です。ステークホルダーとネゴシエーションして、トレードオフ的な考えを持って、ちゃんと事業を前に進められる方が、会社組織においては優秀なエンジニアだと思っています。
― 経営的な視点も重要なんですね。
経営的な視点と、ロードマップを引く力ですかね。 目の前のタスク、イシューをこなすだけじゃなくて、プロダクト全体をビジネス的な観点で見た時に、そのイシューがどういう位置付けなのかをある程度見る力が必要だと思います。 今やるべきなのか、そもそもやるべきかも含めて。
賛否はあると思うんですけど、暫定対応で一旦済ませて、とりあえず先に進めて、後でちゃんと対応するのがベターなケースもあると思うんですよ。 技術的な正解が、ビジネス文脈では必ずしも正解とは限らないので。
― 技術力はある程度満たしていることは前提として、そこから先は違った戦いになっていくんですね。
そうですね。最近、さくらインターネットの藤原さんが技術力に含まれる範囲についてXで投稿してたんですよ。「他チームへの影響とか色々全部含めた力が技術力だと思っている」という内容で、とても共感しましたね。藤原さんが技術力に含まれる範囲についてXで投稿してたんですよ。「他チームへの影響とか色々全部含めた力が技術力だと思っている」という内容で、とても共感しましたね。
これだけ技術力も発信力もある方も、単純な技術力以外も含めての技術力だと思っていると知って、感慨深かったです。
日の当たらない場所にいる優秀なエンジニアが報われてほしい
― 今後のLAPRASに期待することはありますか?
日の当たらないところにいるエンジニアにも、光を当てるようなサービスになってほしいです。エンジニア向けの媒体は、発信力に長けていたり、SNSのフォロワーが多かったりと、日の当たる場所にいる方が評価されやすい仕組みが多いと思っています。
でも実際には、SNSは仲間内だけで楽しんで、技術記事は個人ブログにしか書かず、オープンソース活動をしているわけでもないけれど、社内の技術や組織の成長、事業に貢献しているすごいエンジニアは結構いると思うんですよ。むしろ、そういう方のほうが多いかもしれません。
そういう方たちがLAPRAS に登録したときに、日々の努力が適正に評価されて、適切な機会に恵まれるような、頑張りが報われる方向で発展してもらえたら嬉しいです。
― エンジニアを応援する企業として、これからもサービスを向上させていきたいと思います!ありがとうございました!
〜編集後記〜
技術力とは何かについて取材中に盛り上がりました。スキルとしての技術力だけでなく、振る舞い(ビヘイビア)も含めた技術力(=エンジニア力)を高めていくことが必要であることを改めて認識しました。ありがとうございました。
今後もユーザーの皆さんからの声をお待ちしています!
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