すえなみさんに焼き肉を食べながら聞いた、LAPRASに期待すること

エンジニアにLAPRASについての率直な意見を聞かせていただくインタビュー企画。第4弾はすえなみさんにお話を伺いました。

Twitterで発信した、ペアプロをしてもらう代わりに焼き肉をおごる企画「すえなみチャンス」が広まってコミュニティ化したすえなみさん。GitHubなどのアウトプット以外でエンジニアのスキル判定をするアイデアや、エンジニア採用に対して感じる違和感、そしてLAPRASに期待することについて焼き肉を食べながらお話いただきました。

《プロフィール》
すえなみさん(@a_suenami)
サーバーサイドエンジニア、アーキテクト。大学在学中に新卒採用市場向けの人材サービスの立ち上げに参画した後、Webシステム開発会社、女性向けキュレーションプラットフォームMERYのサーバーサイドエンジニアなどを経て、独立。 これまでに飲食店予約管理システム、広告配信プラットフォーム、キュレーションメディア編集・管理システムなどの開発プロジェクトに関わってきた。 現在は、ソフトウェア開発コンサルティングやベトナムでの開発チーム立上げ支援および開発統括などを務める。

LAPRASは◯、スカウトメールは×

ー 今回はLAPRASについて、良いところも悪いところもお話いただきたいと思っています。よろしくおねがいします。

はい、よろしくおねがいします。

ー まずはLAPRASについてお訊きしたいんですが、そもそもLAPRASにはログインしていなかったんですよね?

そうですね。今回の取材のお話を聞いてからログインしてみました。直感的によくできているなと感じましたね。サービス自体はscouty(旧サービス名)の初期から知っていました。本当に創業当時の頃だったと思いますね。

実は僕も何回かscouty経由でスカウトメールを受け取ったことがあります。
正直にお話すると受け取ったスカウトメールは会社ごとにばらつきがあったので良い印象があったわけではありません。

僕のプロフィールを良く読んで記事の内容にも言及してくれている企業がいる一方で、Qiitaの記事を読んだと書いているものの本当に読んだのか疑問に思うメールもありました。スカウトメールというものに対してはまだ少し抵抗感はありますね。

ー おっしゃるとおり、企業によってメールクオリティの差は生じていますね。クオリティの向上のためにメールチェックの仕組みや人事担当者向けの学習機会を作るなど活動していますが、まだまだいたらないところがありますね。

スカウトメールについてはいろいろと言ってしまいましたが、LAPRASのポートフォリオの印象はとても良かったですよ。僕の人間性をうまく表していて、これ自体を履歴書としても使えるなと思いました。

ー 「僕を表している」というのはどのあたりから感じられましたか?

ポートフォリオ上のconnpassのイベント参加データを見たときに「なるほどな」と思いました。
僕はGitHubにあまり情報を公開していないので、それだけで判断されてもエンジニアとしては微妙なスキルに見えてしまう。Qiitaのアウトプットでもそうですね。一方で、LAPRASでまとめられているconnpassのイベント参加情報とTwitterのフォロー・フォロワー関係は僕を表すのにとても有効なんですよね。

ー 確かにすえなみさんの活動を見ていると、connpassとTwitterがアクティブだと感じました。SpeakerDeckもbuildersconの発表資料などが公開されていて充実してますよね。

そうですね。最近はなるべく登壇を増やすようにしているので、SpeakerDeckにもアウトプットしています。

Twitterの繋がりからもスキルや志向性がわかるのでは?

ー LAPRASについて、もっとこうしてほしいという改善ポイントはありますか?

「これができると面白いな」ということでいうとTwitterの繋がりなどを活用してソーシャルグラフのようなものを作ってほしいです。誰と繋がっているか、どんなコミュニティにいるのか、どんな人と考え方が近いのかということが分かるようになるといいですよね。

採用目線でも、単純に同じ技術スタックがあるということではなくて、考え方などについてもLAPRASで可視化できると面白いですよね。
TwitterでリプライやRT、ファボを誰がしているかというところも分析できると面白いつながりが見えてくるのかもしれませんね。

ー それはおもしろいですね!ちなみに、公開している情報が自動的に集約されていることについてはどう思いましたか?

公開している情報なので、まとめられていることに問題は感じないですね。個人的にはむしろ嬉しいです。このURLを自己紹介のように使えるのでとても便利です。
「どういうことが得意なんですか?」と聞かれたときに口頭で説明するのではなく「これを見てください」とURLを渡した方が理解してもらえると思いますね。

ー ポートフォリオの情報は十分ですか?何か追加できるとしたら何か希望はありますか?

現状のままでそこまで不満や不足を感じることはないですが、自分で何か書けるといいですよね。
デザイナーのポートフォリオのようなイメージにしたいですね。自分が見せたいように情報をカテゴライズしたりできたら面白いです。
あとは、自分の情報も「インフラエンジニアver.のポートフォリオ」「ドメイン駆動設計者ver.のポートフォリオ」「DBエンジニアver.ポートフォリオ」のようにいくつか種類が作れると嬉しいです。
僕が企業に属して仕事をしていないということもありますが、ある会社には僕をインフラエンジニアとして見てもらいたい、また違うある会社にはDBが得意だと知ってもらいたい、そしてまた違う会社にはドメイン駆動設計者として見てもらいたいということがあります。

すべての情報がまとまっていることで情報が煩雑になってしまって「じゃあすえなみさんは何が得意なんですか?」と言われるかもしれません。自分の見せたいものをシーンに合わせて強調したいですよね。

Twitterで繋がった「すえなみチャンス」

ー すえなみさんがペアプロをしてくれた人に焼き肉をおごる「すえなみチャンス」はどう広まっていったんですか?

もともと、「僕とペアプロしてくれたお肉をおごります」という投稿から始まったんですが、最初に声をかけてくれたのが増田 亨.さん(@masuda220)だったんです。有名な方だったということもあったのと、元同僚などすえなみチャンスのエバンジェリストのような人がいて、その人たちが広めてくれるんです。
みんなが「すえなみチャンスだ」といって強い人を紹介してくれます。

ー これまでに累計で何チャンスくらい行ったんですか?

これまでに20回いかないくらいだと思います。
今ではすえなみチャンス忘年会という50人以上が集まるイベントを開催したり、コミュニティのようになっていますね。

最初は僕が話したい人を集めていたので、とても強い人ばかりにお声がけしていました。そうすると、周りのエンジニアの方も「あのイベントに参加したい」と言ってくれて今では大きなコミュニティになりました。

ー Twitterでやりとりしているのをよく拝見しています。すえなみチャンスが基になってできた繋がりもあるんですか?

ありますよ。誰かが誰かを紹介してくれる。それも、強い人を紹介してくれるのでとても助かりますし、面白いつながりだなあと思っています。

ーこういったTwitterで繋がっていく関係性が連鎖していくなら、 なおさらソーシャルグラフは作っていきたいですよね。あとTwitterでディスカッションしているのもアウトプットの一つですよね。

そうですね。そういうディスカッションなどもアウトプットとしてポートフォリオにまとめることができたら面白いですね。

エンジニア採用はどうあるべきなのか、道を示してほしい

ー もっとこうしてほしい、とか、ここがおかしいんじゃないかということはあれば教えていただけますか?

LAPRASというサービスの問題ではないんですが、今盛り上がっているエンジニア採用というものがどういう方向に進んでいくのかが見えていないんです。そこに問題があると思っています。

エンジニアの流動性が高くなっていますが、それは果たしていいことなのかどうか。エンジニアからすれば、給料が上がるチャンスが増えるのでいいことかもしれません。でも、会社としては人の入れ替わりが激しくなり、チームが安定しないということも起こります。

その流動性を良しとした体制をつくるのか、長く勤めてもらえるような体制にしていくのか、企業と求職者はどうするべきなのかは誰かに道を示してほしいですね。

ー そうですね。LAPRASとしても、エンジニアの採用とはこうあるべきだというものを示していきたいですね。

エンジニア採用という業界自体にはすこしネガティブな印象を持っています。
カジュアル面談についても、行ってみたら面接だったという話も良く聞きます。

こういった問題や、先ほどお話したエンジニアの働き方、その採用についてどうあるべきなのかという姿を指し示すということをLAPRAS、もしくは企業向けのLAPRAS SCOUTがやってくれるといいですね。

ー ありがとうございました!


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