開発一筋を志すも、なぜかマネジメント職に―34歳で挑戦した、エンジニアとしての再始動

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「LAPRASユーザーインタビュー」では、LAPRASをきっかけとして転職や副業を経験されたエンジニアの方へのインタビュー記事をご紹介しています。

今回は、30代半ばのエンジニアとして、技術と向き合い続けるキャリアを歩まれてきた【らるさん(仮名)】に、LAPRASを活用した転職活動についてお話を伺いました。

技術に集中したいと思いながらも、マネジメント職の経験が長かったらるさん。技術者としてのキャリアの終焉を危惧し、年齢の壁が迫る中で転職に至った背景に迫ります。

今回のインタビューでは、転職活動の実情や、ミスマッチを防ぐためのコツ、そしてエンジニアにとっての「最善のマッチング」とは何かを深掘りします。


目次


らるさんプロフィール


<プロフィール> らるさん(ポートフォリオ

インターンでITの世界に入り、そこから小規模なSIer企業に入社。
その後、自社サービス系の会社を2社経験して現職に至る。

SIer時代は、お客様への営業を行いつつ、上流工程から開発、運用、テスト、インフラ構築まで幅広く兼務し、自社サービス系の企業では、主にバックエンドエンジニアで、必要に応じてフロントエンドも担当していた。キャリアとしてはマネジメントの方が長い。

インタビュー担当:LAPRAS toCマーケター 井上(@inouesan_0701


開発一筋を願うも、なぜか常にマネジメント職へ

井上
LAPRASのポートフォリオに「開発に集中する環境を求め続けていたはずなのに、常にリーダー・マネージャーの職務に」と書かれていたのが気になりました。この点について、詳しく伺ってもよろしいでしょうか ?

らるさん
そうですね。1社目の会社は規模に対してインターン生が多かったため開発よりもインターン生の面倒を見たり、上流工程をすることが多かったです。

とくに当時は、グリーやDeNA、サイバーエージェントなどがすごく伸びていて、同年代のエンジニアたちが最新技術をキャッチアップしているのを横目で見つつも、自分は開発に本腰を入れられなくて…。このままだと技術者としては死んでしまうんじゃないかと焦りがすごく強かったんです。

井上
転職をしても、同じような状況だったのでしょうか ?

らるさん
はい。2社目、3社目と転職する時に「技術に集中したい」と話をしていても、1社目の経験によって自分の立ち振る舞いがどうしてもマネージャーのようになってしまうんです。

評価はいただけるんですが、会社の中で技術者ではなくそちら側のキャリアに自然と寄ってしまいました。2社目では一定技術を磨くことができましたが…3社目では、GoやReactに「触れることはできた」ものの、「それ以上のもの」は正直得られませんでした。


「今しかない」30代半ばでの最後の挑戦

井上
今までも開発に集中したいという思いがあった中で、今回改めて転職をしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

らるさん
大きく2つあります。1つは「年齢」です。技術をやりたいという気持ちは持ち続けていたんですが、35歳を過ぎるとテックリードクラスの技術力が求められるようになり、今の自分の状態では、技術的魅力がある会社に転職できなくなるという危機感があったんです。技術を狙いに行くなら、今が本当に最後のタイミングだと思いました。

もう1つはよくある話ですが、「会社の方針とのミスマッチ」というのがあって。本当はもっと早く、32歳とか33歳くらいの時に転職する予定だったんですが、結婚したり子どもが生まれたりとライフイベントが続いて、なかなか動けませんでした。なので、1年間の育休中に絶対次を見つける気持ちで転職を始めました。


転職活動で重視した3つのポイント

井上
転職活動で重視したポイントについてお伺いできますか?

らるさん
はい。主に3つありました。

1.年収レンジのアッパーが高いこと

オファーされる今現在の年収も大事ですが、それよりも今後のアッパーがどこにあるかを重視していました。これは、年齢的にある程度長く勤めたいという意識が強く、将来的に自分がどこまで狙えそうかを考えるのに参考になったからです。例えば、求人票のアッパーが2,000万円であれば、将来的に1,000万円までは狙えそうだな、みたいに判断できるので。逆にアッパーが1,000万円だと「ここで終わりか」と気持ち的に頑張れなくなると思ったんです。

2.技術力の高さ

これまではジュニア層のマネジメントが多く、1人立ちしたエンジニアが多くいる会社で技術者として働いたことがなかったので、年齢層が高かったり、技術力が高いエンジニアを中心に集めている企業を見ていました。とはいえ実際のところはわからないので、企業の求人やブログ記事などを見ながら、推察していましたね。

3.家庭を大切にできること

大学生の頃から、人生の目的が「家庭を大切にして子どもを幸せにすること」でした。なので、長時間労働したり、マネージャーになったとしても夜や土日にミーティングがあったりするのは無理だと思って、求人票の労働時間などは必ず確認していました。


魅力的な企業とマッチングする転職術・LAPRAS活用術

井上
転職活動で主にLAPRASをご利用いただいたとのことですが、スカウトやカジュアル面談で大切にしていたポイントはありますか?

らるさん
スカウトは、テンプレート的なものか、そうでないかを気にしていました。僕が書いたテック記事や経歴をちゃんと読んでくれている、と感じる内容だと「話を聞いてみよう」という気持ちになりました。
逆に、最初はCTOやCEOを語りながら、2通目以降の返信は別の人となるようなスカウトは正直不誠実さを感じてNGでしたね。

カジュアル面談は、まず「なぜ連絡をくれたのか、何を期待しているのか」を聞くようにしていました。また、「もし今の自分の給与額を払う場合、どのような仕事内容や成果を期待するのか」という質問もしていました。これはミスマッチを防ぐためもあるんですが、要求と給与のバランス的に自分が苦しくならないかなど、今後の働き方をイメージできるので。
あとは、「今の会社でしんどいことやネガティブなところはどこか」を率直に聞いて、どのような課題があるのか確認するようにしていました。恐らくここで出てくる話は表面上の倍くらい辛いことが多いと思うので。


エンジニアにとって「最善の企業とのマッチング」とは何か

井上
らるさんが思う、「エンジニアにとって最善の企業とのマッチング」とは何だと思いますか?

らるさん
「自分にとって何が大切なのか、どうやって生きたいのかを素直に受け止めた結果、納得できる場所におさまること」だと思います。

人目や世間体を気にせず、自分の心に正直になることが大事です。あとは、悩める魅力的な内定を複数取ることですね。「真剣に考えた上で選ばなかった未来」があることで、選択した今を正解にしたいという気持ちが働くので、頑張れると思うんです。


最後に:読者へのメッセージ

井上
最後に、転職を検討されているエンジニアの方々へメッセージをお願いします。

らるさん
今、それから近い未来に誰・何のために働くのか、を自分の心に素直になって人目は気にせずに活動するのがいいと思います。また転職は給与上昇の大きなチャンスですが、上昇しすぎると、それはそれで求められる責任も大きくなり苦しいのも事実です。年齢や各々の人生の都合もあるので一概には言えませんが、何歳の時点でどれくらいに到達したいか、長い目で考えるのも悪くないと思います。

あとLAPRASを使っている人は、職歴を真面目に書くことを強く強くお勧めします。例えば、自分が「ただのメンバーとして参加」したのか、「意思決定者として参加」したのかを明確にするとか。実際にそれで内定が出るかは別の話ですが、自分ができることを正しく伝えることで、素敵な企業や好条件のスカウトをもらって面談する機会を増やせます。チャンスが0ではどうしようもないですが、チャンスさえあれば掴む確率は0じゃないですから。僕も絶対ムリじゃんって思っていた企業と接点を持つことが出来たし、最初から諦めて受ける気さえなかった企業にも複数内定をいただけました。無料なのだからとにかく挑戦しておくにこしたことはないので、おすすめです。

井上
貴重なお話をありがとうございました!


今回のインタビューを通じて、30代エンジニアが直面するキャリアの悩みや、それを乗り越えるための具体的なヒントをお伺いすることができました。

特に印象的だったのは、「自分の心に素直になる」という転職の軸です。
年収などだけではなく、家族との時間を大切にするといった、個人の価値観に基づいた選択の重要性を改めて感じました。また、LAPRASの活用術としてお話いただいた「職歴を丁寧に書くこと」という、すぐに実践できる有益なアドバイスも頂きました。

LAPRASは、一人ひとりのエンジニアが納得のいくキャリアを選択できるよう、今後もサポートし続けてまいります。

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