【Tips】技術力スコアをあげるには?

こんにちは!LAPRAS CTOの興梠です。

直近のLAPRASでは新スコア(v2)のリリースやソースコードの公開など、技術力スコア周りの改善に力を入れて開発を進めています。ユーザコミュニティやXなどで反応やご意見/ご質問頂戴しておりまして、誠にありがとうございます!

これに関連しまして、かねてより多くの方より頂いていた、

  • 「どうすればスコアが高くなるのか」
  • 「どのSNSの活動の影響度が大きいのか」

という疑問にもお答えすべく、技術力スコアを上げるためのポイントや、実際のスコア算出の仕組みについて、簡単に紹介させていただきます。

2025年1月には「LAPRAS Rewards (β)」というものをリリースしまして、技術力スコア3.3以上の方に、学習や生活をサポートする特典を提供しています。このラインを超えるためのTipsとしても参考にしていただけると嬉しいです!

0. サマリ!

この記事でご紹介するTipsをまとめると以下の通りです。
執筆時点(2025年1月 - v2.0.0)の情報 ですので、今後の展望等々は本編を見て頂けると嬉しいです。

  • スコアに影響するSNSを紐づける
    • GitHub, Zenn, Qiita, connpass の影響が大きいので紐づけ推奨です
  • GitHubの設定を見直す
    • プライベートリポジトリの「草」の情報を取得できるようにします
  • コードを書く(GitHub)
    • 継続的にコードをコミットしてGitHubにPushする(草を生やす)
    • スターやコントリビュータの多いリポジトリに貢献する
  • 技術記事を書く(Zenn, Qiita)
    • Likeやストックの数が多い順に3つの記事が評価対象になります
  • 技術イベントに参加する(connpass)

⚠️ 注意⚠️
本記事では、あくまでLAPRAS上でのスコアを向上させる観点からTipsを紹介させていただきますが、本質的にはどのようなアウトプットも個人の成長やコミュニティへの貢献につながるものであり、尊いものです。スコアに反映されないからといって、その価値が低いわけではありません。
本質的な価値とスコアが一致するような状態に近づけるため、今後もアウトプット活動の評価方法について試行錯誤を重ねながら、ユーザーの皆様と共により良い形を作り上げていきたいと考えています。

...という前置きをおかせていただきまして...

それではこれから、設定変更やアウトプット活動、スコアのロジック、今後の展望、注意点などなど、5章構成でご説明していきます!

1. SNSの紐づけ設定を確認する

LAPRASの技術力スコアは、紐づけたSNSの情報を元に算出されます。
GitHub、Qiita、Zenn、connpass の4つのサービスはスコアに与える影響が大きいため、まずはこれらを優先的に紐づけましょう。

⚙️SNSを紐づける

SNSアカウントの紐づけは https://lapras.com/accounts にて確認/設定することができます。

⚙️スコアに反映されるまで待つ

サービスを紐づけると、サービスの情報をクロールし、スコアを再計算する処理が裏側で実行されます。処理が終了してスコアに反映されるまでは少し時間がかかることもあるので、反映されるまで待ちます。

Portfolioページに紐づけたSNSの情報が反映されていればスコアの計算も終了しています。

2. GitHubの設定を確認する

業務等で毎日GitHub上にコードをコミットしている方に特におすすめの設定です。

技術力スコアの計算では、GitHub での日々の活動量を表す GitHub Contribution (いわゆる「草」)のデータを利用しています。GitHub上での設定によって、これにプライベートリポジトリでの活動を含めることができます。

✅ 取得する情報はあくまで「草」だけで、プライベートリポジトリの内容や、活動の詳細は取得しません(できません)ので、ご安心ください。

業務で毎日コードを書かれている方などに、技術力スコアを上げる文脈で有効な設定変更としてご案内しています。

⚙️Private contributions の設定変更

  • GitHub にログインし、Settingsページを開きます
  • Contributions & activityInclude private contributions on my profileにチェックを入れます

この設定により、日々のContributions (いわゆる「草」)にプライベートリポジトリでの活動量が加算されます。

⚙️スコアを再計算をリクエストする

GitHub上の設定変更をスコアに反映させるためには、スコアが再計算される必要があります。LAPRASでは概ね一週間に一度、ユーザデータを更新する仕様になっていますが、手動で更新リクエストをすることで、早く結果を得ることが可能です。

データ更新のリクエストはPortfolioページ右上の「更新」ボタンを押すことで実行可能です。データの再クロールを伴う処理が実行されるため時間がかかることもありますが、概ねその日中にはスコアの再計算が完了します。

HELP-技術力スコアにGitHubのプライベートリポジトリの日々の活動を反映させる」もご覧ください。

3. アウトプット活動をする

ここからはLAPRASの計算ロジックを意識した、おすすめのアウトプット活動についてご紹介します。

※あくまで"LAPRASでの技術力スコアを上げるためには"という観点でご紹介するため、本質的な貢献の大きさや学習効果などは一旦おいた語り口としています(本質的な価値とスコアが近づけられるように試行錯誤していきます!)

GitHubでの活動

LAPRASでは、GitHubより取得した情報のうち、日々のコミット活動や、コントリビュートしているリポジトリの影響力の大きさなどを元にスコアを計算しています。

🏃 継続的に活動する

技術力スコアの計算では、GitHub での日々の活動量を表す GitHub Contribution (いわゆる「草」)のデータを利用しています。

活動日数を重視する計算ロジックとしているため、一度にたくさんの量をコミットするよりも、少量でも継続的に活動をする方がスコアが高くなります。

また、ここではリポジトリの規模や人気についても考慮していないため、小さな修正や個人の学習リポジトリであっても、定期的にコミットを行うことでスコアを上げることが可能です。

🏃 スター数、コントリビュータ数の多いリポジトリにコミットする

LAPRASでは活動の継続性とは別に、影響力の大きなリポジトリへのコントリビューションを高く評価するロジックも存在しています。

影響力はスター数とコントリビュータの数を元に判定しているため、これらの数値の高いOSSへコントリビュートをすることで、スコアを上昇させることが期待できます。
※もちろんそのリポジトリへのコミット量も考慮されます

また、ご自身のリポジトリであれば、READMEを整備し、利用方法や開発背景をわかりやすく記述することで、スターやコントリビュートする人が集まりやすくなることを期待できます。

⚠️ 計算対象は上位3リポジトリのみ⚠️
スコアの計算では、コントリビュートしているリポジトリそれぞれをこの観点で評価したうえで、評価の高い3つのリポジトリを選択してスコア計算に利用しています。直近でコミットしたリポジトリがこの対象にならない場合は、技術力スコアには変動が生じないため「スコアを上げる」という観点においては注意が必要です(活動量の変化によってスコアが上昇することはあります)。

※計算対象となった上位3つのリポジトリを確認する方法について、コミュニティで頂いた質問 にBADノウハウ的ですが回答しています

技術記事を書く

2025年1月時点(v2.0.0)では、QiitaとZennに投稿した技術記事を計算対象としています。

Qiitaではストックの数、Zennではlikeの数をベースに各記事を評価し、評価の高い3つの記事をスコアの計算対象として採用しています。

🔥今後の展望🔥
技術記事のスコアリングについて、今後はAIによる記事のクオリティ評価の結果や、Qiitaのいいね(ストックではなく)を計算対象にしていくことや、Noteや個人ブログ(はてななど)の媒体でのアウトプットを計算対象にしていくことなども検討しています。ご意見やご要望等ありましたら、ユーザコミュニティ などで頂けるととてもうれしいです!

技術イベントへの参加

技術イベントや勉強会への参加は、コミュニティ活動の一環としてスコアに反映されます。

🔥今後の展望🔥
現在のスコアリングロジックにおいては、イベントの登壇と参加が等価に扱われています。そのため、イベント登壇をより高く算定するようにすることを検討しています

その他の要素 - Tag Count

上記以外の要素として、Tag Countというスコア要素があります。

ポートフォリオ の「Tags」に表示されているスキルタグのうち、レベル6以上のものの数からスコアを算出しています。

Tagは個人ブログやSpeakerDeckなどのスライド共有サービス等、GitHub, Zenn, Qiita以外にも幅広い情報源から生成されます。ただし、スコア計算においては他の要素との重みが設定されており、その値は、GitHubが18、Tech Article(技術記事)が5、Tech Event(イベント参加)が3、Tag Countが2となっています。

相対的には影響度の低い要素となっているため、この記事では掘り下げての紹介は割愛します。

タグの生成について、詳しくは コチラ をご覧ください。

4. 参考情報

ロジックの詳細や今後の展望など、スコアに関連する情報を得られるリンクを紹介します!

また、スコアを上げるためのTipsを発信してくださるユーザさんの記事もここで紹介させていただきます。サービスについて興味をお持ちいただき、活用頂けることが本当に嬉しいです。この場を借りてお礼申し上げます。

時系列的にはスコアv2リリース前に公開されたものではありますが、アウトプット活動を尊いものとみなし、スコアという形で可視化できるようにするという大きな方向性や価値観は変わっておりません。中の人視点で今見ても参考になるものばかりです。

5. おわりに

上記Tipsを活用することで、技術力スコアを上げていくことができると思います。ご覧いただきありがとうございました。

最後に、本記事特有ではなくサービス的な視点でのLAPRASの考え方として、冒頭でお伝えした内容を再度お伝えさせてください(大事なことなので二回...)。

本記事では、あくまでLAPRAS上でのスコアを向上させる観点からTipsを紹介させていただきましたが、実際にはどのようなアウトプットも個人の成長やコミュニティへの貢献につながるもので、尊いものです。必ずしもスコアに反映されないからといって、その価値が低いわけではありません。
本質的な価値とスコアが一致するような状態に近づけるため、今後もアウトプット活動の評価方法について試行錯誤を重ねながら、ユーザーの皆様と共により良い形を作り上げていきたいと考えています。

今後ともLAPRASをよろしくお願いします!